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2006/5/6

「タダイマー、かえってきましたよ……とと」

「ナカジマ、ちょっと飲み過ぎたんじゃないか?」

「いやぁー、スンマセン。弱いのに酒好きなもんで……」


「おう、おかえり。夢の中の庭師、どうだったよ?」

うん、最高最高。やっぱりイベント会場で本を買ったり売ったりすると
     楽しいな。独特の雰囲気を楽しめる」

「残念だったなぁ山田……まさか全治一週間の捻挫だなんて」
    (御都合主義的事故イベント)

「いやまぁ、俺ローゼンは死ぬほど好きなわけじゃないですし。
     とりあえず戦利品だけ拝めれば結構ですよ」

「こらこら山田、頒布物を買ってそこから飛んでくる読者様がおられる時に
    そういう滅多な事を言うもんじゃない」

「ほい、これが戦利品だよ……」



・シスタープリンセスCD「Prologue of SisterPrincess -Dear My Brother-」

・劇場版ナデシコサウンドトラック

・S.I.C.匠魂 リュウガ(シークレット)

・Flash Maker3




「え!? ローゼン書籍一冊もねぇじゃん!!
    つか、
ナデシコとシスプリじゃんよ!!

ぶちマルさんトコの本が開場直後に入手できたが、
     それ以外はちょっと販売がバタバタしてて買えなかった」

なんだそら! 副隊長と一緒に売ってたんだったら、
     どっちか一人留守番させて買い物すればいいじゃないか」

「だから、中の人は一人なんですよ……」

「すまん……リュウガでも組んで遊んでいてくれ」

「シスプリのCD聴いときます……」

「そのCD、今まで存在すら知らなかったんだけど、シスプリ公式サイトで
     まだ買ってないグッズが無いか調べてみたら見つかったんだ」

「これを買った事で、ようやくシスプリはサウンド部門制覇した筈だ」

「それじゃあ、山田がシスプリCD聴いてる間にレポりますか、隊長」



・・・


5月5日 午前9:22 都立貿易センター3F


「いやぁー、ようやくやってきましたな! 夢の中の庭師!!」

「昨夜は全然眠れなかったな。BSアニメ夜話をボンヤリ眺めて、
     ようやく眠気に襲われたというか」

「どうやら我々が一番乗りですね」

「別に死ぬほどローゼン好きなわけじゃないんだけどな。
     こういうイベントごとでは、どうしても早く来過ぎてしまうようだ」

「副隊長、どうやらココが我々の陣地ですね」

「ぬ、意外と狭い……」

「見て下さいよ隊長、机の上にたくさんチラシが置いてありますよ。
     こみっくパーティーの漫画で読んだのと全く一緒ですね

「ああ、なんかソレっぽい雰囲気になってきたよ」



・・・


何故か一番に入場してしまう俺であった! 業者の方からガンガン配られる

イベント案内に焦る焦る。オレ、そんなにいっぱい参加できねぇよ!

中の人は一人なんだよ! ふたご姫とか……プリキュアとか……

ハルヒだとか……そこまで守備範囲広くないよ!

ローゼンで手一杯だよ! シスプリの即売会他にも無いのかよ!


大量のチラシ類にテンパりながら、売り場設営。

どういう感じだったのかを説明するのにはデジカメ写真がいいだろうが、

運悪くデジカメが電池切れ。なんてこった! なんてこった!


暫くすると、隣のスペースの方と思わしき方がやってこられました。

「ドーモ、オハヨーゴザイマス。今日はお隣でやらせて頂きます……
色々ご面倒おかけすると思いますが、よろしくお願いします」

みたいな、これまたこみパで読んだのと同じ台詞で挨拶しました。

ちなみに、その時のおとなりさんは、ふじくろさんでした。

すごいキメたカッコのお兄さんが出てきて、河内のおっさんオーラ漂う俺

かなり焦ったけど、凄いフランクで面白くてセクシーな人だったよ!


「……いきなりなれあいムード全開じゃねぇか!!」



俺の心の中のセンパイが物凄い怒ってましたが、しかし、やはりこういう

場所では……たまの休日、たまのイベントぐらい、こういうのもアリだと

俺は思う。


・・・


午前11:00 開場



「オハヨーゴザイマース、ローゼンバカ一代目、ローゼンバカ一代目、
     300円にて頒布中でございます。見本誌もございます、
     是非手にとって御覧下さーい」

「300円、300円。カップ麺なら3つ分、うまい棒なら30本分、
     チロルチョコなら10個分(?) コカコーラ2本分の価格
でございます」

「鶏のもも肉300g分と大体同じ価格でございます」

「お土産、お歳暮、お中元、引越しのご挨拶や嫌がらせにもどうぞ!」

「ネタ満載CD-ROM、ローゼンバカ一代目、どうぞよろしくお願いします」




    ↑

ホントにこんなセールストークでやってました。

これが裏目に出たか有効だったかは定かではない。

しかし、今思い出してみると、こんなセールストークをしていたのは

俺だけだったんじゃないか? 空気読んでなかったかもしれん

今更後悔してるヨ……。



・・・


「いやー、ボチボチ売れるものですね副隊長。やはり場の空気
     購買意欲をヒートアップさせるのでしょうか」

「まさに即売会さまさま……後は、応援してくれる読者様にも
    お買い上げ頂いて、ありがたい話だな」



管理人さんで言えば、

Komaさん Youさん おけ兄さん フンムさん ナルシマさん 大道寺さん 

がお越し下さいました。オレこんなに知り合い多かったっけと一瞬

思ってしまいましたね。やさしい人たくさん! 俺幸せね!

ナルシマさんとは、ローゼン即売会の中でシスプリの話をするという

荒業をやっていたりしました。外国で日本語喋ってるみたいな気分だった。

おけ兄さんとフンムさんとは本当に久しぶりだったからなんだかプチ感動。

CDを買って貰った上に、おけ兄さんからは本一冊貰ってしまって、

ホントに大尉は幸せ者ねといった具合でございます。

足向けて寝られない! おんぶにだっこでございます。

二部も買って頂いたYouさん、後光が射していました。

お土産用でしょうか? 友達のゲンナリする顔が目に浮かびます。素敵!

Komaさんとは今回が初対面。大分昔から相互リンクしていたのに、

何故か今日の今日まで会う機会が無かったというのがなんとも。

サイト通りのフランクな人でした。


普通の読者様にも「アイコンコントいつも見てます」とか

言われると、たまらんですね、俺のハートゆれまくりんぐですね。

ううーん、いいなぁ、こういうダイレクトな場所は本当にいいなぁ。

俺、即売会ナメてたよ……。



・・・


午後3:30 イベント終了



「お疲れだのう! ナカジマ!」

「いやぁー、完売しなかったのは残念でしたが、それでも
     赤字出さなかったのは御の字ですね。参加費含めてもモト取れます」

「でも多分、後の買い物と打ち上げで大出費だけどね」

「ホントに中の人に金使わせるとアブク銭にしますからね……」

「おいナカジマ、お茶会の出席はどうする?」

レイヤーのオネーチャンと飲めるんだったら激烈歓迎ですが、
    もっさい、しかも見ず知らずの男と茶をしばくなど、
    到底ガマンなりません。
アキバで買い物しましょう」

その通りだな。よし、アキバに行くぞ!」


・・・

午後4:00 秋葉原電気街口

「……副隊長、いつの間にアキバはこんなに馴れ馴れしい街
     なってるんでしょうねぇ」

「うむ、何か殺伐としたムードが消えうせているな」

吉野家が似合わない街ですよこれは。ノーテンキなツラして
     ネコミミなんて着けて歩いちゃって、ここはTDRかよって話ですよ」

「まぁそんな事はいいとして、とりあえず買い物だ」

「モノが安く買えれば街並みは正直どうでもいいですからね、まぁ
     パッパと買い物していきましょうか」

「見ろ! K-BOOKSで、野中先生の『しゃぼてん』が100円だ!」

「うほっ! こっちのシスプリCDは210円! いいですねぇ、
    中古品を買うのが趣味の人間にとっちゃたまらん土地です」

「…………」

「……副隊長?」

「つ、疲れた……」

「そりゃまぁ、あのノリでショッピングは強行軍ですね」



駅前の広場みたいな所でほぼ半死人みたいにして

グッタリしておりました。メード喫茶に行くヒマもねぇずら!

打ち上げの集合時刻5時45分まで、ずっと半死人。


・・・

「……で、まぁ打ち上げやって、二次会どうするかみたいなノリに
     なった所で、『とりあえずトイレ』とかいって、大道寺さんと、るのーさん
     連れションしに行ったら、彦二さん率いる二次会部隊は先に
     出発しちゃって
、残った3人で新宿までノミですよ」

「知り合いいねぇのに、飲み会なんて大丈夫だったのかよ」

「ぶちマルさん、くじら石さんからあげことりさん辺りが仲良くして
     くれたから良かったよ。あと、彦二さん見てたら退屈しなかったし」

「え!? ナマ彦二さん見たの!? ナマ彦二さん見たの!?

「ナマ彦二って何だよ」

「いいなぁ……あすこの漫画は俺的にピンポイント爆撃なんだよ」

本人はマンガより面白かったぞ。普通作者(管理人)のキャラというのは
     現実と激しく乖離するものであるが、あすこは例外だな」

「話とかしたのか?」

「いやー、好きな女の子に話しかけられないのと同じだよ」

「惜しい奴め! で、大道寺さん達とのプチ二次会はどうだったよ?」

海峡のからあげ、おいしゅうございました。そうだな、そこでは
    おおいに色んなトークで楽しめたよ」

「何を話したんだ?」

「そりゃまぁローゼンの事は話したし、サイト論とかもやったよ。
    後は、三次元の女の子ってホントにオソロシイですよねぇみたいな話」

「お前は誰と話す時でも最終的にそういう話をするか」

「特に、『文化系女子のガードの固さは異常だ』という話がえらく
     印象に残った。みんな、そのテの話には業の深い過去があるようで
     面白かったよ」

「まぁ、中の人の女性史といえば業の塊ですからな……」

「シスプリの話もちょっとしたよ。大道寺さん、シスプリのゲームは
    クソゲー
だって言うんだけど、四葉だけは好きだったらしいよ」

「ピンポイントで来るなぁ」

「で、俺は『シスプリのゲームはホントに面白くないスけど、でも
     それを仲間内で面白くないって言い合ったり妹の可愛さに免じて
     許してあげたりするのが楽しみ
』って言っておいたよ」

「向こうがシスプリビギナーだと思っていい加減な事を……」

「あと、大道寺さんは早稲田大学の妹研究会ともぶっといパイプを
     持っていたというのが判明した。丁度、メンバーと出くわしたんだよ

「なんでよりにもよって妹研究会の人間と居酒屋で遭遇するんだよ」

ディスティニーとしかいいようがないだろ。会うんだったら、
     アニ研でも漫研でもよかっただろう。でも、会ったのはよりにもよって
     妹研究会
なんだよ」

「なんなんだかなぁ……」

ああ、人間『業』というものからは逃げられないのだなぁと痛感したよ」

「まさかそんな事が……さぞ濃い一日だったろう

「ところで山田、例のシスプリCDはどうだった?」

「これが中古価格210円とは、日本はほんとうに良い国ですね」

なっちゃんもっちーの歌も入ってるんだよな!」

「聴いてみろよ……相変わらず、すげぇヘタなんだけど萌える



「♪やーさーしーい メーロディー」

「「♪アァーイ ニィー ジュウー」」



「なんて名曲だコレは! 今までこれの存在を知らなかったのは
     致命的なミスだよ」

「シンセサイザーの奏でる垢抜けないメロディ、間延びした歌声、
     そして見え隠れするなっちゃんの涙ぐましいキャラ作り……
     これぞまさしくシスプリソングだな」

「本当にダメなGWを地で行ってますけど、なんだかこれを聴いたら
     まぁいいやって気持ちになれますね」

「♪アァーイ ミィース ユゥー」

早速洗脳されたか……





<その頃の童貞組>

「……ということで、凄い楽しい一日でしたよ」

「全く……徹カラにまで参加していたら殴り倒していた所だが、
      まぁこれでお前も満足しただろうし、これからは本格的に
      勉強に本腰入れて行けよな」

「わかってますよ」

「トコロでお前、GWの課題は片付けてるのか?」

「そんなのありましたっけ?」

あるっ! 統計学の実験、英字新聞の要約。まぁ課題自体は
      どうってことないにしろ、仏語の復習とか全然やってないだろ」

「先輩、借りてきたウルトラQまだ観てませんよ

「ええいっ! お前も俺と同じく計画性が無いな。GW終盤は
      ツメてツメて行くぞ!!

「これじゃあ即売会前日の方がまだ余裕があったよ……!」




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