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2006/4/13


「非常に残念だが、『夢の中の庭師』への参加はキャンセルだ」

「え!? なんでまたそんなメチャクチャな

「やはり、本など作っている場合ではないという判断だな」

「そんなこといっても……どうせゴールデンウィークは暇でしょう?

GWは、一人旅をしろ! 皐月空の下で自分を見つめるのだ」

「一体どこまで暴走するつもりだ……」

「だいいち、もう1日1本映画を観ると決めたからには、
      中途半端に創作はやっていられん。不本意な作品は、
      同人とはいえ出すべきではないだろう?」

「確かにそうですが……でもなんか、悪い気が」

「大丈夫、お前は誰にも期待なんかされちゃいない」

「グサリと来る言葉を……」

「もうついでだから、入学式の時にアド聞いた女子の
      登録データも携帯から抹消しちゃいなさい

「それとこれと何の関係があるんですか! 折角ステキな
     女の子と出会えたっていうのに、それを棒に振れと!?

「そんなもん、中途半端に進展する前に振っちまえ!!」

「ムチャだ! あんたは人でなしだ!!」

「何とでも言え! これだけは言っておく。人間、得るものは
      捨てたものの大きさに比例する

「なっ……」

捨て難いものこそ捨てるべきなのだ。心の底から溢れ出る
      やるせなさが、無限のエネルギーとなるだろう」

「……先輩、聖闘士星矢で一番好きな聖闘士って誰ですか?

「一騎」

「やっぱり……」

「大体、強い人とか偉い人とかはみんな大切なものを犠牲にして
      上にのぼっていくのだ。森鴎外はドイツでの彼女を捨て、
      太宰治は心中失敗で自分だけが生き残り、戦国大名達は処世の
      為に、肉親といえども容赦なく殺したのだ

「先輩、僕は人並みの幸せを夢見てはいけないのでしょうか?」

「小林よ、俺も人生経験は短いが、いえることが一つある」

「?」

「幸福であるということと、充実しているということは
     必ずしも一致しない」

「そ、それはどういうことですか」

「俺も具体例を示せと言われるとちょっと詰まってしまうが、ただ、
      お前が『魂の燃焼』を一生に求めるのなら、幸福というのは
      ゴール地点ではない
ということだ」

「……本当にメアド消さなきゃダメですか?」

「ダメだ。お前は今、他人のうわべだけの優しさに依存してはならん。
      お前を惑わす女から、身は遠ざけるべきなのだ……」

「先輩! やるせないです、切ないです! 華が無い生活というのが
     どれだけ心細いか知っていますか?

泣くないっ!! 女なんてどうってことはないのだ。知っているか、
      女は男の肋骨から生まれた生き物なのだ。お前がどんなに
      恋焦がれても、所詮肋骨に過ぎないのだ」

「いつの時代の話ですかそれは」

「『恋愛』などという概念がそもそも間違っているのだ。恋愛とは、
      いわば服のようなものだ

「それはどういうことですか」

「人は素っ裸で歩くことを恥じて服を作った。そして、むき出しの性欲を
      隠すための服
として、『恋愛』というキレイゴトが生まれたのだ」

「妙に説得力があるような無いような……」

「千年の恋も所詮は性欲! 小林、よく考えろ」

「先輩……僕は、言いますよ」

「何をだ?」

「ただの性欲だったとしても構わんとです」

バカヤローッ! お前もヒトの端くれなら、それをなんとか
      コントロールしろっ!!」

「この多感な時期に性欲を抑えろというのが無理です」

   つはじめてのおるすばん

はじるすはもう良いですよ! 全く…一体いつまで使い続ける気ですか」

「4年前、中古で買ったはじるすを、今まだなお愛用するかな……」

「エロゲーなんて不毛です。全く生産的じゃないですね」

「だけど、辛いとき悲しいとき切ないとき泣きたいとき、いつだって
      お前を励ましてくれたのはしおりちゃん
じゃないか」

「うっ……」

「どうしようもない性衝動、リビドーをイヤな顔ひとつせずに受け止めて
      くれたしおりちゃんは、お前にとってメシアではないのか?」

「救世主(メシア)……」

三次元ではそうはいかん。いかなる状況であっても、
      リアルはお前を助けないし、逆にお前を頼る事もない。
      お互いに無愛想で無関心で、そりゃもうどうしょうもないものだ

「うっ…うっ…」

「小林よ、悲しい夜はマスターベーションだ!」

「左手は永遠の恋人か……」

「今はもう、こするしかないのだ」

「こするしかないですか」

「悲しい時、女は涙を流し、男はカウパーを染み出させる」

「名言っぽい言い方だな……」

「小林よ……改めて」   つ はじめてのおるすばん

「はい……」

 (^ー゜)b

 (´・ω・`)b



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