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2006/3/17

・前回までのあらすじ・

「ローゼンのドラマCDを聴いた山田は、シスプリへの固執が強過ぎて
    自らの蒼星石への想いを無理矢理抑制し、
    ついに喀血して倒れてしまうのであった。」

「だから、蒼星石なんて好きじゃねぇって!」

「バカ! 倒れたってコトになってんだから倒れてろ!!


・・・

「う〜ん、衛……今日はちょっと俺も疲れたよ」(寝言)

「疲れてるんだけど、衛の頼みとあっては仕方がない……とかいって
     遊びに行くシチュエーションだなコリャ」

「幸せに気絶しておるのう」

「しかし山田は今後も大切な戦力。隊長としてこのままには
     しておけない。山田の心を開放し、ローゼンへと適応させるのだ」

「一体どうやって? そんな事は翠星石とかにしかできないでしょう」

「フフフ……」

「まさか、本当に翠星石が登場ですか!?」

「隊長、そりゃちょっと凄いゲストですな! ワクワクテカテカします」








「今から、この人間の中に入って、ちょっくらひん曲がった根性を
     叩きなおしてやるですぅ☆」

「「お前がやるんかいっ!!」」

「山田の中には、なりきりが出来ない奴は入れないですぅ。
     お前等もとっとと誰かのマネをしやがれ、ですぅ」

「待って待って〜、ヒナも行くの〜っ!!」

「……何も言うまい」

「ナカジマ! いつまでチンタラしてるですぅ!」

「不本意だけど、仕方がないわね……」



・・・



「おいスカポンタン、さっさと起きやがれですぅ!」
「山田ぁ〜っ、元の世界に戻るの!」
「山田、もうひきこもるのは終わりにしたらどう?」

「なんなんじゃお前等は!」


・・・

「ここが山田の夢の世界なのね〜」

「この世界のどこかにある山田の『樹』を見つけて、それに絡まっている
     雑草を取り除けば、山田はローゼンに心を開く筈ですぅ。」

「それにしても……プールに校庭、公園、スキー場、海と山……
    ホントに山田の世界には衛関連のスポットしか無いのね。
    あきれた衛バカだこと」

「一体、どこにあるのかなぁ? 広過ぎて見つからないよぉ……」

「隊長とナカジマはともかく、副隊長がちょっとシンドイぞ

「どの辺りにあるかわかりますか? 真紅」

「まぁ……大体の見当はついているわ」



・・・

「……おいポンチ野郎、いくらなんでもこれはあんまり……ですぅ」

「……ここだけには来て欲しくなかった……」
保健室だなんて、呆れた事ね」

「真紅、凄いの〜っ!!」

「まぁ山田とは幼稚園から同じだし……当然の事ね」

「うっ、うっ、うっ……」

「ブブブ……ブラジャーを置くカゴに樹が生えてるですぅ!
     更に見損なったですぅ、汚らわしい〜〜っ!」

「山田って、えっちぃ〜vv」

「殴りたい……上官とはいえ、殴りたい……」

「私もそろそろシンド……苦しいと思うけれど、仕方の無い事なのだわ」

「それでは、この『詐欺師の鋏』『詐欺師の如雨露』で山田の
     心を開放してやるですぅ」

「あからさまにマガイモノよね、それ」

「……じゃあ、この釘師の鋏と……」

「どっちも似たようなものだわ。翠星石、ゼンマイ……もとい、
     モノマネの限界が来る前に、終わらせて頂戴」

「全く……ありがたく思うですぅ、スカタン」

「誰がスカタンだ! 第一、余計なお世話なんだよ……
    俺は、ここで一生暮らすからな!」

「廃人の道を選ぶというの?」

「現実のシスプリなき世界に戻るより、ここでずっと俺の衛と
     遊んでいたいのだ、俺は!」

 BANG! BANG!

「げぼっ……! 何故ビンタではなくピストルを撃つ!?
    夢じゃなかったら死んでるぞ!!」

「ちょっとトサカにきちまったなのだわ」

「真紅、しゃべり方がおかしくなってるの!」

「黙っていて頂戴……」

「いつになくシリアスですぅ……」

「何が悪い……ここでこうしてずっと妹と遊んでいられる!
    その幸せを阻む権利は誰にだってありはしないのだ」

「『シスプリなき世界』だなんて、聞いて呆れるわ。山田、
     アナタにはシスプリ解放戦線としての気概が無いのかしら?」

「ううっ……! しかし、もうシスプリの道は死んだも同然では……」

脳内補完で作った体の良いお人形と遊んでいて、
    それでいいのかしら?
原作者になったわけでもないのに……
     あなたには失望したわ」

「……」

戦いなさい、山田。こうしている今でもきっと、どこかで
     天広直人……お父様は見守っているわ」

「俺は……俺は……」

「今の私達は非力よ。シスプリの為に何もできやしないわ……でも、
     ローゼンでなら出来る事がある。そこで戦うのだわ。」

「ローゼンで、できること……」

「忘れないで。決してシスプリを忘れるわけではない。
     ただ、今は時が来るまで胸の大事な所にしまっておくだけ……
     本当に大切なものを守る時、幻に目を奪われてしまってはいけないの」

「少しずつ、山田の樹に絡みついた草が枯れて行くですぅ……」

「あなたは、どうするのかしら?」

「……ボクも戦うよ、深紅!」

「蒼星石!」

「わぁーい! これで帰れるのーv」

「行こう、本当の妹達に会いに」

「良い子ね、山田……」

・・・

「うー、あー、頭がグラグラするよ……」

「目が覚めたか、山田」

「ああ……ナカジマ、お前にはいつも大切な事に気付かされるな」

「よせやい、照れるぜ」

「……これにて一見落着、メガロポリスは日本晴れ、だな!

「それじゃあ、出発しますかね!」

「ああ!」





「待ってー、みんなー、置いてかないで〜〜っ!」

 BANG! BANG!

「ぐぇぼっ!」

アンタって人は!

「おいおい! もう現実世界なんだから、ピストルで撃ったら
     フツーに死ぬぞ?」

「やっちまった!?」

「いやいや大丈夫、コント的には全然OKなの〜v

「「コイツは……」」

「諸君、リアルに撃っちゃって構わないよ

「「Yes、Sir!!」」

「ギャアアアァァアアアッ!! いじめかっこわるい!!」




多分つづく




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