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2006/6/11


夢にまで見た光景ですよ、女の子と花穂描きながら
      ギャルゲーの萌え話に花咲かせてる
っていうのは」

「もうすっかりフツーの大学生ですね……」

「大学入ってシスプリの話がマトモにできる女性に出会えるなんて
      思いもしなかったさ……」

「この所はサークルの溜まり場に一日中居る事もザラですよね」

自分の時間というのが全く無いな。 こないだは先輩との会話と
      ニンテンドーDS対戦に夢中でスクールバスの最終便逃したよ」

「どんだけコミュニケーション中毒になってんだよ……」

「そんで、先輩のクルマにのっけてもらって、メシとか一緒に
      食べに行って……」

「先輩、そんな一般人ブロガーの書くような事を言っても
     しょうがないですよ」

「そんなこといっても仕方ないだろ! 今俺の頭の中に、
      そんな面白いネタは入ってない
んだ」

「毎日更新のペースはどこへやら……」

「あの頃は世の中に対する恨み言に満ちていたから、その
      ルサンチマンを力に変換することで更新力を得ていたのだ」

「今、そんなにルサンチマンが無いんですか」

「正直、今現在ムカつく事なんてイッコもありゃしないよ」

「奇跡だ……一時期は読者から『最近心の底から笑った事は
     ありますか?』
とまで心配されていたのに……」

「それに伴って段々オタッ気も抜けてきまして、もう毎週ちゃんと
      チェックしてる番組もカブトぐらいになってしまったよ」

「でも我々からオタクを取ったら何も残らないですよ」

「いや、意外と人間無趣味でも生きていけるんですよ……
      周りの話に適当に合わせられるぐらいなら問題ない」

「あんたどんだけカラッポになってんだよ……」

「カラッポか……そうか、俺はカラッポか……」

「そうですよ。前のように脂ぎり過ぎてるのも考え物ですけど、
     今は今でちょっと問題がありますよ」

「しかし小林よ……大人になるってのは、そういう事じゃないか?」

「不感症にならずに大人になってる人だって沢山居ますよ……
     いちいち極端なんですよ」

「もう世間の欺瞞に憤るのは嫌になったんだよ。最近の俺の
      流行語は
『まあ、いいや』だ」

「したたかになりましたね……」

「世の中の矛盾に虐げられてる奴が居ても、
      そんな事は知ったこっちゃないよ。そいつが馬鹿なだけだ」

「先輩、今物凄い小市民的な発言してますよ」

「いいんだよ小林……俺はもう小市民だよ……」

「あら、認めちゃった」

「元々俺は保守的な人間なんですよ。できれば波風立てずに
      生活したいし、貧乏だってしたくはない」

「今までのサヨク節はどこに行ったんですか?」

「きっと、それは保守的な自分を無意識に厭って
      そういう方向に走っていた
のだ……」






「……あれ? 会話が続かない??

「中の人が『会話を続けるのが面倒になってきた』らしい」

「もうダメだな……」

「情熱が無いってのは、ここまでくそみそなモンなんだな……」


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