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2006/5/9

「先輩、思うんですけどこのコントも最近マンネリズムですよね」

「……それはどれぐらいマンネリだ?」

中だるみの始まった戦隊シリーズぐらいですかねぇ。
     全く進展しないシナリオ展開と、変わり映えのしない戦闘とオチみたいな」

「それは確かにちょっとシャレになってないかもな……」

「僕達が最近やってることって、言ってみたら中の人の近況報告を
     やってるだけ
じゃないですか」

「……確かに、シスプリ最前線の初期なんて、ホントに私事ヌキで
      シナリオ書いてた感じがするな」

「とにかく、ちょっとタルんでますよ」

「最近は惰性で更新してきた事実は否めない……
      やはりそれは、生活が惰性に支配されたから……かな」

「このコントで広げた大風呂敷も全然回収できてませんし」

「映画鑑賞もしてないし、駅でDOMO! 読んじゃったし、
      結局同人イベント行ったし、更に妹研究会の入部フラグまで
      立ててしまう始末……申し開きのしようもない」

「チョモランマ級の志が、いつのまにか関東平野ですよ」

「……最近、中の人がミクシィ始めたらしいね」

「え!? つい最近まで『馴れ合いツールイラネ(゚听)』とまで
     豪語していた中の人がついにミクシィですか」

「ゲンキンなものだ。思いの外ローゼン畑の人が凄い
      ウェルカムムード
なもんだから、すっかりノまれてるよ」

「脆いなぁ……」

「ミクシィのプロフィール欄にはローゼンのロの字も出てないのに、
      すっかり界隈の人間気取りだから困ったもんですよ」

「どんなプロフィールですか」



1965年:まだ生まれていない。
2001年:シスプリに出会う
2003年:シスプリがおわる
2006年:まだシスプリが好きである。
2100年:たぶん死んでる
3050年:俺の萌え萌え落書きが国の重要文化財になる。

すごい! 完璧だ!

あと、「趣味」の欄に書いてある事は全部ウソだ。
別にアートやってないけど、気持ちはアーティスト!
ダメな人間の典型ね! おでん屋台で、
机上の芸術論とか語っちゃうよ?



「……ホントにこんなんでいいのかしらとも思ってしまうよ」

「本気でローゼンで萌え語りしたい人に失礼になりそうですよ」

「ミクシィというのはすこぶる快適らしいぞ。中の人も登録してまだ
      3日ぐらいしか経ってないが、8件も日記を投稿してる

立派な初期中毒じゃないすかそれ……」

「あと、コミュニティとかいうのがあってだな、まぁミクシィで同じ趣味の
      人間が集まる仕組みなんだが、シスプリで検索したら
      シスプリサイト管理人とか、みんな登録してたからビビるビビる

どこに潜ったんだと思ったら、そんな所に……」

「結局管理人は管理人と話すのが一番楽しいって現実ですよ……」

「またミもフタも無いことを……」

「まぁそんな巨大ファンダムが形成されるぐらい管理人が増えた
      いうことだろうが、しかし最近のSNSの流通ぶりはスゴいな」

「読者は読者でファンダム作ってるんじゃないですかね、やっぱり」

管理人と読者が乖離し始めている……か。古きよき時代を
      生きた者としてはいささか悲しい気もする」

「まぁブログブームで、きょうびは誰でもサイト持ち気取りですよ」

「そのせいでサイトの洪水が起こり、必要な情報に到達するのが
      難しくなってしまったのだ」

侍魂さえ読んでおけばどうにかなった時代じゃないですよね」

「大体、Webの先端を行く管理人を目指すのであれば、もはや
      個人サイトなどナンセンス極まりないものだ。
      ニュースサイト隆盛のこの時勢、注目に値するのは
     記事ばかり
で、管理人が注目される事は無くなったよ」

「情報量が増えてせわしない印象がありますね、今のWebは」

「俺達はニュースサイトの下請け工場になっているな」

「……はぁ、下請けですか」

「とうふ屋で言えば、昔は普通に店構えてやってたんだけど、
      いつのまにか店が廃れて今はとうふ工場で働いてるみたいな気分よ」

「つまり、消費者の顔が見えない生産活動だと」

「まぁあの頃はあの頃で、BBSの運営が煩わしかったり
      伸びないアクセスに苦悶したり、当時なりの苦悩があったわけだが」

「アクセス数なんて、最近はもう飾りですよね」

「俺もロートルってことかな……」

「いいんですか先輩、このままいけ好かないSNSに
     個人サイトの沽券を持っていかれても」

「思いっきりSNSに染まっておきながら、いけ好かないという表現は
      なんかいかん気がするが、物事というのはえてして
      リベラルと保守の弁証法的進歩を指向する
ことを忘れてはならん」

「今は管理人が『守り』に入ってる時期ですか」

「ブログ書籍化なんて、リベラルが保守に飼いならされた
      結果
だとしか思えんぞ」

「でも保守に入る気持ちもわかりますよ。アニメで言えば、
     新しいのについて行けないから、ハルヒを買い漁るユーザー尻目に
     BOOK OFFで
サイレントメビウスとか立ち読みするような」

「今日は大同人物語と攻殻機動隊2を買ってきました」

「アニメに例えると途端にわかりやすくなりますね」

「そりゃ俺だって『冒険でしょでしょ?』も買わずに一日中
      シスプリCDと菅野よう子先生関係のCDを交互に聴く毎日ですよ」

「クラシックを聴かない辺りで中途半端に保守的ですね……」

「外部をほったらかして内部の馴れ合いに興じるのが保守なのか、
      それとも未だにテキストサイトの文法に拘るのが保守なのか、
      イマイチ判別がつかないというのはあるんだがな」

「なんか、ジミントウとミンシュトウみたいですね」

「まぁとりあえずこのまま惰性で更新していたら、もれなく
      Webの深海に堆積しちゃうよ
って話ですよ」

「具体的に、どうするつもりですか」

「ニュースサイト隆盛だからといって今更孫ニュースやるつもりは
      無いし、さてこのWeb2.0時代にネットを制覇するには
      どうすればいいのか……だな」

「しかしこのまとまりのない話、正にダメな居酒屋トークですね」

「こりゃいよいよ俺も地道に普通の人として生活しようって
      ハラくくらないかん時期なのかね……」


オチなし。




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