べびプリ最前線で戦う男達・特別編
第九幕 |
あらすじ。 激戦を潜り抜け、ようやく「バレンタインパーティー」へと 辿りついた者は本部長、ハヤト、剣崎の3人。満を持しての突入であったが、 春風の「私もこんな赤ちゃんが欲しいな発言」で消滅してしまう…… 「よほど強烈な一撃があったらしい……まさか、蒸発か……」 「本部長までが蒸発だと!? 一体、べびプリは何を隠し持ってたんだ!」 「今の俺たちは満身創痍。悔しいが確かめに行く術も無い……だが……」 「だが……何だ?」 「蒸発したといえども、大気の中に本部長やハヤト、剣崎の原子が 「で、できる……のか!?」 「これは、エヴァ最終回を観た俺なりの解釈であるが、まず――」 <中略> 「つまり、確かな自我さえ残っていれば肉体は再構築され、 「なるほど、人を殺すのはいつだって『死んだ』という自覚なんだな……」 「死人が蘇るなど、これいかにもゆとりの発想なんだが、
「ハヤト、しっかりしろ、ハヤト! 気を確かに持て!!」 「ほ、本部長の声がする……けど、一体どこに居るんですか?」 「お前も私も、同じ大気中に風となって浮かんでいる」 「え、ええ〜〜〜ッ!? 死んだも同然じゃあないですか!!」 「私やお前達、最前線の兵士達にとって姿かたちなどは些末な事に 「しかしどうします、このままでは先に進めません」 「ハヤトよ、私と合体するのだ!!」 「合体!?」 <Transform!!>
「どええええええっ!?」 「あらゆる場面に応じて形状を変化させ戦う万能道具。それが私だ」 「本部長、自由過ぎやしませんか……」 「お前と私のトゥルー力を併せれば、春風といえどもきっと突破できる! 「は、はいッ……! あ、あたたかいです……」 /// 「ハヤトですよ……というか、剣崎さん、無事だったんですか!?」 「あまり大丈夫じゃないな……さっき、咄嗟に腹を切って、 「もうあさひは突破済みですか!
後は、僕が春風にマジレスすれば 「が、頑張って……俺はちょっと無理し過ぎたみたいだ……」 <少しでも離れていろ剣崎、これから一発デカいのをぶつける!> 「は、はい!」
「凄い! 一瞬でシャッターが開いた!!」 「なんというトゥルー力! 本部長、これはイケますよ!!」 <今の因果でケルベロスは63%の損傷を負った。やむをえん 「了解です!」 「止血が終わり次第、俺もそっちに向かいます!」 「わかりました! 次に控えているのは……霙姉か……」
「ホーク1!」 <無事だったのか!> 「海晴姉にブチ込むつもりが、目標がズレて霙姉にマジレスしていた」 「とはいえ、容易ならざる相手だったでしょう……」 「危うく塵になり果てる所だった……気をつけろ、俺は確かに海晴姉に <恐らく……お前の本能が咄嗟に危険を察知して、海晴姉を 「かもしれないです……海晴姉にぶつかっていれば、間違いなく、 「……ゴクリ」 <行くぞハヤト、もはや我々不退転! ここまで来たからには、 「はは……まだ連載前だってのに、えらい話ですね!」 「誇れ、俺達は紛れも無く、歴史の目撃者なんだ……」 「征きます。必ず、真のトゥルーに辿りつきます!!」
最後に控えるは、長女・海晴!! 幾多のトゥルー長男を血祭りにあげた姉妹の長たる海晴に、 果たしてハヤトはマジレスすることができるのか!? 最前線で戦う男達の意思は、バレンタイン更新に 打ち克つ事ができるのか!? 高鳴るトゥルーの鼓動が、彼らに終末の刻を告げていた……
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