べびプリ最前線で戦う男達・特別編

第五幕

これまでのあらすじ。

鉄の忍耐力によってさくらを突破した宇賀忍者であったが、

間もなく意識不明の重体となってしまう。一方、観月とのスピリチュアル・バトルを

繰り広げようとした地獄からの使者・デスビームは「六根清浄」によって

まさかの消滅。満を持して登場したライダー・ハジメは特に出番も無く

さっさと青空とちゅるちゅるを食べ始めてしまった――混迷を極める

最前線の男達、試練はまだまだ続く。


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研究ブロック通路



pm3:30 じゃじゃーーん!



「ジャーン ジャーン……」

「ワンさん! そっちじゃないディス!!」

「戦場からの呼び声がする……」


いつかお兄ちゃんと四川省に行けるようにとの
願いを込めて


「帰らなくては……今すぐ、四川へ!!」

「落ち着けワン! これは罠だッ!!」

「このままではシャッターを開かないままワンさんが帰国してしまう……」



ウォーーーーーーン



「え!? 開いた!!?」

「どういうことだ……今のリアクション、トゥルーのそれとは思えないが」

「み、見てください! 端末に凄い事が書かれてますよ!」

「こ、これは……家族旅行計画!!

「旅行ルート、必要な常備薬、休憩時間の配分……
     どれも綿密に計算されている!!」

長兄である私が、星花ひとりと抜け駆けするなどとあっては
    末代までの恥!
四川に行くからにはいかに全員と円滑に旅行するかを
    考えてこそ兄の鏡であろう?」

「ワンさん……流石です!!」

「これからツアーの段取りについての最終確認を家族全員でやるから
    少し時間がかかる。
お前達は先に行ってくれ……」

「わかりました……良い旅を!!」



///


格納庫通路B


「チクショー! デスビームが消えて、一体どうすればいいんだ!?」

「……いや、デスビーム殿は必ず帰ってくる」

「根拠はあるのか?」

仮にもべびプリの一大事と聞いて、地獄から駆けつけた漢!!
    たかだか言霊如きで成仏するとは考えられん」



「ハハハ! その通りよ!!」

「デスビーム! 本当に戻ってきたのか!!」

「天国とでも呼ぶべきあの場所、いかんせん居心地が悪くてな

「天国に行ったと申されるか……」

「トゥルー姉妹無くばいずれも地獄! あの世にて自決してきたわ!!」

「て、天国で……自決!!?」

「私の覚悟を甘く見ないで欲しい。シャッターなど、この通りよ!」



ウォーーーーーーン


「ふん、他愛もな……ぶろぶっっっ!!

「デ、デスビーム!!?」

「わ、私とした事が……どうやら死に加減を間違えたらしいな……」

「痛むのか、 自決の傷が!」

「せ、せいぜいキュウビに食われんように気をつけるわ……
    私はここで暫く休もう」

「デスビーム……貴様こそ、真のトゥルー家族よ!!



///


研究地区・生物ブロック


なので――。
少し。
挑戦してみました。

私も。
手作りチョコレートというものに。


「吹雪のッ! 手作りッッ! チョコレートッッ!!」

「ム、ムツキがテンパった!!」

「ロン」

麻雀じゃない! くそ……まだムツキの融合は完璧では無かったか」

「このままでは吹雪に支配されてしまいます!」

 


どうやら――
私の体は、
チョコレートに含まれるカカオバターの
β型結晶の融点である
34〜36度に到達した物体に触れると――
めまいを起こすらしいのです。


「ハッ!」

「ど、どうした!?」

<ブリザード>

「やめろムツキ! じ、自分にブリザードをぶつけるなんて!?

「血迷ったか!?」

「めまいを起こしたなんて……大丈夫? 少し、庭で風に当たるかい?」

これは、マジレス……! まさか!!」

「自分にブリザードをぶつける事で、頭を冷やしたんだ!!」



ウォーーーーーーーン


「どうです先輩? 最高にホットでクールな方法だったでしょう」

「無茶しやがって……!」

「熱い体じゃ、吹雪に添い寄るなんてできませんからね」

「……おいムツキ、体は大丈夫なのか?」

「まぁ……あんまし大丈夫じゃない……ですね……」

「ライダースーツが無ければ即死だぞ……」

「はは……吹雪の家族ってのもまだまだ……難しいですね……」

「よくやったムツキ。今は暖をとってよく休め」



///

格納庫・搬入出エレベーター


「むっ!」

「どうしたハロルド!」

「私の甲冑が何か、囁いているようだ……」

「甲冑が囁く? そんなことがあるのか?」

「仏国騎士黎明の期より伝わるこの甲冑なればこそ、
    何事かを私に伝えようとしているのかもしれん……」

「仏国騎士……フランスってことは、もしかしてここのシャッターは
    真璃と交信できるってことになってるんじゃないか?」

「多分に有り得る。王家由来となれば、フェルゼンとやらにも
    関わってくるであろう」

「なら、この場はどうか頼むぜ……!」

「応!」




たっだいま――!

あーあ、今日は疲れちゃった!
幼稚園が――ホントにそうぞうしかったんだもの。



「お帰りなさいませ、真璃さま」

「至極、冷静! だけど、何かえらく腰が低く無いか?

「どうも、主従するのに慣れ切った感じがするな……」

「がはっ!!」

「ハロルド!」

「違う……主従ではない……あくまでッ……兄妹!!」

「葛藤している! 真璃に下されそうな自分に……打ち克とうと!


マリーにチョコくれ――なんて言ってくる男の子もいるし。


ねぇ、フェルゼンたら知ってる?
そ、う、い、う、の、を――


みのほどしらず――


って言うのよね?



「あががが……ま、マリー……我が主君……」

「違うッ! マリーはマリー、真璃は真璃だ! 別人なんだ!!」

「真璃の高貴オーラに気圧されているな……」

「真璃……末恐ろしい!!」

 


ふふ――マリーが愛しいフェルゼン以外に
あげるチョコなんてこの世にあるわけないでしょ?


「ふぇふぇふぇ、ふぇるぜん!!」

「兄だ!」

「相手にのまれたら終わりだぞ!!」

「まっとうな家族として、自分がフェルゼンになりきってしまったら、
    他の姉妹は一体どうなると思う!?

 


春風お姉ちゃんが言ってたもの。

私たちの愛はこのお家の中いっぱいにあふれてて――
家族よりも大切なものなんてこの世にないのよ


「ハッ!」

「む! どうやら何かに気付いたようだぞ!」

「そうだね、みんな大切な家族なんだよ――でも、幼稚園の男の子にも
    ちょっとは優しくしてあげないとね」

「家族発言で、目が覚めたか!」

ウォーーーーーーン

「よし、突破だ!」

「混迷を極める私に、真璃自身がヒントを与えてくれた」

「そうだな……真璃が教えてくれたのさ、家族の絆ってやつを!」

「危うく下されてしまう所だったが、真璃は私が思う程高慢な娘では
    無かったようだ。本当は、家族を思い遣れる素敵なレディなのだ

「溢れる家族愛、優しさ。ブログは心を暖めてくれる……」

「先に行け。私は、真璃製チョコレートを当てるのに少し時間がかかる

「わかった……おしおきされないようにな!」

「ああ! こんなに迷ったのは……はは、いつの戦い以来だろうな?」



///


残った戦士、残り7人!

戦士達は各々の課題をクリアし、トゥルー家族へと一歩一歩近付いていく。

時間帯は、ついに午後5時を迎えようとしている!!

迫る「バレンタインパーティー」。迫る姉妹達の本気更新!!

戦士たちの命運や如何に!?

戦いは、いよいよ佳境へ……



to be continued...

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