べびプリ最前線で戦う男達・特別編

第三幕

これまでのあらすじ。

壊滅された本部は「セーフティーシャッター」により19区画に分割されて

しまった。一つの区画につき一人のトゥルー姉妹のブログが開かれており、

シャッターを突破し、全ての姉妹のブログを読むことで「バレンタイン更新」の

全貌を知る為には本気中の本気でマジレスをしなくてはならないという……

「別次元没入強化装置」によって精神的ショックが増幅されたブログを

読む事は死と隣り合わせを意味する。べびプリ最前線ナカジマは、蛍との

激戦の果てにシャッターを開けるが、同時に力尽きてしまう……

残された18人の戦士達は、果たして真相にたどり着く事ができるのか!?


///

セントラルホール

「ここからは司令部に続く北ゲート、兵器格納庫に続く西ゲート、そして
     研究地区に続く東ゲートがある。3つに隊を分割し、作戦を実行するぞ」

「ベ創研とハジメ、ワン、ガンダムで研究地区に向かおう」<西チーム>

「では、私とヘラクレス、雷電とハロルド、解放戦線……そして、山田で
    格納庫の方へ赴くとしよう」<東チーム>

「えらくいかついメンバーだことだぜ……」

「まさか私が地獄の使者と結託する日が来ようとはな」

「神がコチラ側にあるとは心強い……」

「では、残った私と隊長、ハヤト、ホーク1、影蔵、櫻ノ海が司令部へ
     向かうとしよう」<北チーム>


///

北チーム in セントラルホール

「本部長、北ゲート攻略前に提案があります」

「どうした?」

「私は一旦自分の機体に乗り込み、上空から司令部に直接
    全火力を叩き込むのです」

「あまり穏便な方法とは思えんな……」

「司令部の増幅装置及びスクランブルを解除すれば、愛情過多による
    蒸発のリスクを免れます。一考の価値はあるのではないかと」

「なるほど……確かに、対核装備がされているとはいえ、司令部にも
     守りが手薄な部分があることは確か。ホーク1の兵器性能を考えれば
     突破できないわけでもないな」

「本部長、命令をお願いします」

「よし、ホーク1。本部司令室への直接攻撃を命令する。うまくやれ!」

「了解!! 」

「ただし操縦桿は私が握る。お前は砲撃だけに専念しろ」

「自分一人では不安でありますか?」

「いや……トゥルー力を使い切った時点で、墜落する可能性は
     おおいにある。お前はコメントだけに全力を尽くし、私は保険として
     同乗するということだ」

「なるほど……本部長、後は我々にお任せを!」

「お前も新兵一人連れて荷が重かろうが、やり遂げられると信じているぞ」

「恐縮です」

(犬なのに貫禄あるなぁ)

「それではホーク1、これより任務に就きます!」

「ホーク1どの、土俵際の踏ん張りでゴワスよ……」



///


「ふむう、では残った4人、力を合わせて頑張るでゴワス」

「北ゲートは一体誰が守っているのだ?」

「ふむ……雰囲気から察するに、恐らくは立夏……」

「パワフルさに定評のある立夏ですね」

パワフル……まさにわしの為にある言葉でゴワスな

「力に力でぶつかるのは下策だな。術により力を避ける方が良い」

「影蔵どの、相手はではなく、家族でゴワス。本気のぶつかり合い
     無くして、シャッターは決して開かない
でゴワスよ」

「なるほど……では、そなたのパワフル相撲とやら、見せてもらおうか」

「よし決まったな、櫻ノ海が立夏と接触する……土俵際の踏ん張りだぞ!

「いくでゴワス……ふんっ!!」


いやーん、
うわぁお――、
どうしよぉ――!

学校チコクしちゃうよぉ〜!



「オウフッ!!!!!」

「肉の壁を突き破って、強烈な一撃……やはり体格などは
    問題にはならんか」

「強靭な精神こそがこの戦い必勝の剣……この男も、最強の横綱
    あるからには、相応の働きはするだろう」


えーん――
きのう、夜遅くまで
ラッピングのリボンがんばって作ってたから――


「よ、寄り切られるでゴワスゥッ!!」

「ツラい戦いだ……晩飯食ったらさっさと寝そうな立夏が夜更けまで
      ラッピングに悪戦苦闘
……これは嬉しい!

正に土俵際、どう動く!?」


うぅん――
でも、リカ、こんなことで負けない!
リッカの辞書には後悔の文字はないのだ!!


後悔の文字は無い……ハッ!!


///

――それは、櫻ノ海当時10歳の頃の話である


「く、悔しい……どうして、勝てないんだ……」

「痛い! ……お父さん、ひどいよ父さん、『負ける日もある』って
     言ってくれたのはお父さんじゃないの?」



そういう事を言ってるんじゃない……負ける日がある、というのは本当だ。

しかし、勝負に挑むものが負ける事を考えていてどうする?

頭の中の敗北という文字を消せ。勝つしかない、やるしかない、

そういう覚悟が土俵際の踏ん張りに繋がる。負けるなキミヒト……

日本一、世界一の力士は知っている。土俵の外側なんてものは

存在しないんだってな……



「お父さん……」


///


敗北の文字は無いでゴワス! 横綱のプライドを賭けて、こんな
     年端も行かない女の子に骨抜きにされるわけには
     いかない
でゴワス!」

「ははは、負け知らずか! リカのガッツはみんなを元気にするね」

「踏ん張った! ここからマジレスの切り返しよ!!


きっと、おにいちゃん、めちゃよろこぶよ〜
きゃ――、もう想像しただけで、なんかヤバいっ!!


「それは楽しみだな。でも、朝からそんな事言うなよ……
     楽しみで待ち切れなくなるだろ?」


うわーん!
おにーちゃーん!
たーすーけーてー


「はいはい、バタバタしないで……これでよし!
     あんまり慌ててコケんなよ。今日、なんかあるらしいからさ」



ウォーーーーーーン



「開いた! 櫻ノ海さんのトゥルー力が通ったんだ!!」

「勝負への執念、家族への愛情、しかと見届けたぞ……」

「ははは! 櫻ノ海、まだまだ現役横綱は譲れないでゴワス」

「戦いを終えて、このタフさ……スモウ・レスラーはダテではないな!」

「……隊長どの、ただ、この先わしは一緒には行けないでゴワス

「えーっ!? どうしてですか!」

「足が……動かないでごわすよ」

「これはひどい……外側から見るに、体重を支えるのは不可能な程に
    足首が痛んでいるぞ……力士生命に関わる程にな……」

「先のマジレス、正に全身全霊であったという証拠。礼を言うぞ
     櫻ノ海……君は日本の誇りだ。我々も勇気付けられた」

「先に行くでゴワスよ。なぁに、ちゃんこを食べればすぐに治るでごわす」

「わかりました……では、お先に!!」

「ハヤトどの、土俵には外側なんて無いと、覚えておくでゴワスよ」

「はい……不敗の精神、確かに」



セントラルホール北ゲート@立夏

突破者……櫻ノ海(パワフル大相撲・横綱)

・シャッター突破コード・

朝っぱらから元気だなー、リカ。
今日はいつにもまして、どうした?

ははは、負け知らずか!
リカのガッツはみんなを元気にするね。

ラッピングのリボン、頑張ったんだね。
それは楽しみだな。でも、朝からそんな事言うなよ……
楽しみで待ち切れなくなるだろ?

……はいはい、バタバタしないで……これでよし!
あんまり慌ててコケんなよ。今日、なんかあるらしいからさ。



///

司令室上空

「よしホーク1、あの塗装が剥げた部分に一点集中砲火だ!!」

「了解! ありったけのトゥルーをぶつけてやりますよ!!

ワン ワワン

「!!!!!!!??????」

「どうしたホーク1! 照準を定めろ!!」

「ほ、本部長……頭が、頭の中がかく乱されるようです!!

「誰の声だ!? 一体……誰の声が響く!」

「これは……海晴姉! ウオオオオオオ!!

「やめろホーク1!! アルティメットラブを至近距離で撃てば、
     爆風でこの機体もろとも吹っ飛ぶぞ!!」

……海晴姉の声が聞こえない本部長にはわからないでしょう
    我々の命ひとつ引き換えにしても、引き分けるかどうかすら
    わからない相手
です。海晴姉なんですよ!!

バレンタイン更新……海晴姉……!!
     クソッ! 司令部は本気の海晴姉が守っていたか!!」

「おさらばです、本部長。御武運を……」

「……!!??」

ゴーーーーーーッッ!!

「やめろ! 私だけ脱出など、馬鹿な話があるか!!
     話を聞けホーク1!!! ホーク1!!!」


「安全装置、無事にパイロット甲を射出。地上到達まであと10分です」


俺は風!! 戦場を駆け抜ける一瞬の風だ!!
    駆け抜ければ良い吹き抜ければ良い。
    海晴姉だろうが何だろうが、ただ、鋭くなるだけ……









to be continued...

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