べびプリ最前線で戦う男達・特別編
第二幕 | |||||
「べびプリ創作研究所(ベ創研)のタチバナだ。突入の前にまず、 皆に本部内のシステムについて説明しておく」 「先に説明した通り、本部内には『異次元没入強化装置』が 「ここからが新しい話で、本部内には『セーフティーシャッター』という 「俺たちのトゥルー力を甘く見てもらっちゃ困るぜ!
ブログにコメントが 「それはそうなんですが、厄介な事に本部はシスプリ戦争の時から 「シスプリ戦争末期、あの成熟した戦士達からほとばしる兄妹愛が 「それはわかった。が、どうやってその家族愛とやらを示すんだい?」 「ブログにコメントを付ければいい。ただ、マジレスの度合いは 「土俵際の踏ん張りが全てを決するわけでゴワスな」 「どうもにおいから察するに、本部の各ブロックに半実体化した 「ウェイ!? 半実体化ディスカ!?」 「有り得ない話ではないな……妄想と現実の支配率が逆転すれば、 「まずはセントラルゲートの突破だ。控えているのは……蛍か」 「突破の前にひとつ。ゲートを突破の為に家族愛を示すのは1人で 「全員で一緒にできないんですか?」 「強化装置が稼動している状態でゲート1つこじ開ければ、 「フフフ……面白い、では、最初の難題に挑むのは誰だ?」 「……ホタと聞けば黙っちゃおれませんなぁ」 「カントー・アケボノ地区は、確かホタ担当だったな。よし、やってみろ」 「ナカジマ!
お前のトゥルー力が高いのは認める……が、今回は 「山田、『曙』ってのはつまり夜明けの事なんだ。アケボノ地区の 「ナカジマ……」 「よし、見事突破してみせろナカジマ!」 「頑張ってナカジマさん!!」 「地獄はいつでもキサマを歓迎するぞ……」 「フンッ……地獄に行けば、行方を眩ました千影には会えるのかい?」
「そこかしこに服が散らばっている……どうやら、愛情過多で 「シャッターについている端末に手を当てろ。タイピングは不要だ。 「わかった……こうか?」
「ナ、ナカジマッ!!!」 「なんという……蛍の声、息遣い、表情、あらゆる情報が俺に
「この時点でヤバい!
ホタ、しっかり者っぽかったけど、こういう時は 「ぬふう、傍から読む文字情報だけでもマワシの辺りがムズムズして
「イエス! サー!」 「おかしい……あんなにもナカジマさんがアツくなっているのに、 「アケボノ地区はこんなものか! 奴め、正気を失っている」 「ほたる!
万難を排して、隕石が降ってきたら破壊して、異星人の 「しっかりしろ! ここ一番って時にお前がそんなでどーする!!?」 「ちょっと没入度が高まっただけでこの我の失い方。こんなことで 「見られよ、ナカジマどののコメント欄……もはや意味を成しておらん」
「無駄だ! 端末に触れている間、こちらから呼びかけても意味が無い」 「体温は上がる一方……このままでは本当に蒸発してしまいます!!」 「そんな……一体、どうすれば?」 「ここでワシの出番のようだな」 「隊長っ!何か方法が?」 「はっぴーらっきーはねむーん☆」 「ほう、この男、新約術式を操るか……」
「この大馬鹿者! こんな所でアホウになる奴があるかっ!!」 「隊長!? なんです、ここは」 「ここはお前とわしの精神の間。お前とサシで話をしようと思ったら、 「……ホタの所に帰して下さいよ」 「ならん。今のお前は完全に舞い上がっている……痛々しい程にな。 「あれだけ可愛いホタを目の前にして、嬉しい気持ちが抑えられるなんて 「トゥルー長男ならトゥルー長男らしく、余裕で微笑め。 「腹立たしいです……ハッ……そうか!!」 「ああ、いかなる状況にあっても常識人である事につとめ、妹達に対して 「目がさめましたよ隊長、トゥルー長男として、いっちょうカマしてきます」 「よし、これからは我々がオフェンスだ!」 「了解! なぁに、また復帰して次の扉も俺が開けてやりますよ」
「ギギギギギ……」 「頑駄無が呻いている……わしの鎧越しにも、愛情が 「いや、それはどうかな?」 「はは、そんなにか?
まぁ、ちょっとは兄貴を我慢する時間ってのも 「ああっ! いつものナカジマ節が戻ってきたぞ!?」
「おう、いってまいれ!
……って、今日寒いな!! 「なるほど……『蛍の行動』について妄想するのではなく、その場面に
「一皮剥けたな、ナカジマ……」 「ありがとうございます……さて、俺はこのまま連チャンで次の 「ははは、調子に乗りおるなぁ」 「ササガナカジャーサン!(さすがナカジマさん!) やっぱり 「さて次のゲートはどこk……ううっ!!」
「恐らく、さっきの体温上昇が響いているようだ。一連の流れで 「隊長……山田……ハヤト……みんな、悔しいが……どうしても 「ムツキ、ブリザードのカードをラウズするんだ!」 「ハイッ……"ブリザード"<てかげん>」 「涼しい……少し寝て、落ち着いたら必ず合流する……」 「ひとまず、これで応急処置は完了です。先を急ぎましょう」 「ナカジマ……必ず俺たちは今回の更新を全て突破するからな!」 「行きましょう、まだバレンタインは始まったばかりなんです」
突破者……ナカジマ<べびプリ最前線 カントーアケボノ地区> ・シャッター突破コード・ おはよう、今日も早いなー!
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