2008/3/20 |
・これまでのあらすじ・ 「最前線やぶり」ことブラックの強力なトゥルー力によって窮地に 追い込まれた最前線であったが、突如現れた白銀の戦士・月影によって 事無きを得た。隊長を叩きのめされ愕然とする最前線の男達に 月影は「本当のトゥルー家族を教育してやる」と、「実戦レベルのトゥルー力」こと 「シン」の訓練を持ちかけるのであった。 /// 「このままじゃ俺達も隊長の二の舞なんだ……」 「まぁそう焦るな。訓練といってもお前達のすべきことはマジレスのみだ」 「なっ……!?」 「またマジレスですか……もっと他に方法は無いんですか?」 「何を言う……トゥルーの道とは即ちマジレスのこと!全ての道は 「だが先生、マジレスなら今までも行っている」 「お前達のマジレスが中途半端だというのだ!
全ての日記に対して 「……言われてみれば、確かにムラはあるんだよなぁ」 「悶えられるSSを書く奴はエラいし、ときめくイラストを描ける奴もエラい。 「名うての絵師や文書きを差し置いてまで、マジレスに何故こだわる?」 「周辺でゴチャゴチャやるより、本家のお膝元でダイレクトに 「確かに、公式に訴えられるのは強いかも……」 「強いて言えばギャルゲーマーへの投稿もしておきたいものだが、 「言う事はもっともだ。が、二次創作もトゥルー力を高める為の 「二次創作! つまるところ自慰だな……」 「先生、色んな所の管理人様も閲覧しているサイトですので……」 「知らん!
マジレスもせずにしたり顔でべびプリ創作をする輩など、 (……先生が不穏当な感じになってるな!) (原理主義ってのは面倒なもんだからなぁ) 「二次創作とはあくまで自身の中の姉妹との対話!
原作の姉妹と 「なるほど……真意がわかりましたよ」 「とにかく、G'sにべびプリを打ち切られたくなかったら死ぬ気で 「じゃあとりあえず……ページのアタマからマジレスしてきますよ」 「また骨の折れる作業になりそうだなぁ」 「姉妹が多いってのは大変ですよね……!」 「励め! 青空の日記に氷柱並のコメント数が付くようになれば 「その前に先生……ひとついいですか?」 「うん?」 「先生のハンドルネームを教えてください」 「俺のHNは……『遥かなるシャドー・アルタイル』」 「なっ……!?」 「すると、あんたがかの有名な常連、シャドー・アルタイルなのか!!」 「またコメ欄読んでないとわからないようなネタを……!」 「ちなみにブラックは『光酒』(こうき)というHNで活動している」 「先生、それちょっとギリギリですよ!!」 「なるほど、勝てる気がしなかったわけだ……!!」 「とりあえず、ネタ元の人物と我々はいっさい関係が無い!! 「と、とりあえず……改めて、マジレスしてきますよ」
「ほう、何が見えた?」 「あちら側に感情移入する自分の姿……とでもいいますかね」 「まず一人称が違いますよ。年長組には『俺』、年中組には『僕』。 「一人称の使い分け……小さい子に対して自らを『お兄ちゃん』と 「大事な事だ。お気に入りの姉妹にばかりマジレスしていては 「姉妹に対するベストな返答を考えている自分の姿……ですね」 「マジレスの最中、お前達は何をおもい、何を感じた?」 「なんとなくですけど……『嫌われたくないなぁ』って……」 「良い兄であり、弟にならなきゃなぁと思いましたよ」
これからよろしく。まだ正直、 きっと、良い兄であり、弟になるからさ。
「そうだ!
お前達のコメントそのものが、兄としてのお前達の行動の 「もう、どう頑張ってもヘタな事書けないんですよ」 「最初はマジレスの方が難しかったのに、今じゃ逆ですからね」 「つまる所、姉妹の存在をよりリアルに感じられます」 「それこそシンの第一段階、『纏』というものだ」 「テン……?」 「シンには4つの段階がある。まず、姉妹を自分たちにとってリアルな 「……残りの3つは?」 「それは、おいおい説明していこう……よし、今日の所はこんなもんだ」 「いや先生、まだまだですよ」 「今日中に全ての日記にマジレスしないと、姉妹がじれったく 「俺達も、遥かなるシャドー・アルタイルには負けられないんでね!」 「フフッ……それでこそ!!」 「先生、俺達が頑張れば……青空の日記にも80件くらいコメントが 「小雨の日記にもつきますかね?」 「……本気で、本気でやるのだ!
全日記マジレス完遂の暁には…… 「そうか……未だに空気扱いの姉妹もいるんだよなぁ……」 「頑張れッ……! 頑張れ……がんばれっ……!!」
人気姉妹と不人気姉妹のコメント格差に涙する先生の姿を見て、 俺は少しだけ悲しくなった。人の言うトゥルーって何かな、と思った。 その答えが、シンの修行の先にある……そんな気がして、 とりあえず俺達はマジレスに戻った。
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2008/3/27 |
「さて、纏を身につけた諸君にはこれから創作活動を行ってもらう」 「先生、この前『二次創作は自慰』って言ってませんでしたか?」 「それはその通りだが、トゥルー力を極めようと思えば二次創作は 「……先生、実は先日マジレスの最中に辛抱たまらなくなってSSを 「ほほう、どんな話だ?」 「『SDプリンセス・G'sジェネレーション』という、歴代のG's読参ヒロインが 「おいおい! そのテの作品は俺達にとっちゃ鬼門だろうが!」 「香ばしい感じだな。内容はともかくとして、いかにもニワカな 「見所がある、と?」 「絵で言えば棒人間を描くみたいなどうしょうもない作品であっても、 「面白いかどうかは二の次という事で?」 「出来上がったものはさして問題じゃなくて、かんじんなのはプロセスだ」 「……プロセス?」 「ナカジマさん、何かわかった事ってあります?」 「わかったさ……俺の中で、姉妹達がよりリアルに近付いたよ」 「何をおもい、何を感じた?」 「ひとつのシチュエーションに対する姉妹の立ち振る舞いというものを 「ただの妄想だとは思わなかったのか?」 「だが、俺の考えた姉妹像が後々に公式で正しかったと確認できれば 「そうだ!
二次創作を通して、神の所へ近付こうとすることが、 「……神に近付くとはまた、少し語弊があるのでは?」 「ハヤトよ、キャラクターを一番愛しているのは原作者じゃないか?」 「!!!」 「こういう状況で、この子はどうするだろう?
という発想は、まさしく 「しかし先生、何故二次創作だけでなくマジレスも必要なんだ?」 「マジレスによって姉妹への愛を深めなければ、ひたすら妄想が 「亜里亜って書くな!!!!」 「や、山田さん! 急に何を思い出したんですか!?」 「前回言ったように、マジレスとはお前達にトゥルー家族としての 「要するに、表面だけ汲んでものを作るなってことだな……」 「二次創作のみによって練られたトゥルー力は、あまりに脆い。 「プロセスが大事というのはわかりましたが、でも、やるからには僕は 「トゥルー力が高まれば、自ずと向上心も生まれるだろう。この良循環が 「ヘタなりに色々作っていきたいよ……」 「イナゴみたいな大手が描いた上手い漫画よりも、ちょっとヘタだけど 「エロにしても、そっちのがヌケます」 「上手くなれとは言わん。だが、お前達には良いファンになって欲しい。
「隊長! まだ絶対安静のハズでは!?」 「話の一部始終は聞かせてもらった。ワシもマジレスをしようと思って 「何が起こったっていうんです!?」 「ヒカル……あいつはいつも、やりすぎだ!!」
「この所色々あってブログにツッコむどころじゃなかったが、これは 「まだこんなモノを持ってたんですね……」 「姉妹はそれぞれ隠し球を持っている。乙女ヒカル、はしゃぐホタ、 「というか、隠し球を出したと思いきや、まだ何か持ってそうですよね、 「それらの隠し球があらかた出尽くした時に、作られる二次創作…… 「最前線、総員マジレス用意!!」 「もうこれはおちょくるしか無いでしょ! 一発殴られてきます!!」 「俺は敢えてポエミーな部分には触れずにマジレスしますね」 「フフフ……遥かなるシャドー・アルタイルのマジレスを見せてやろう」 「先生だろうが何だろうが、ブログの上では皆対等ですよ!
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2008/3/28 |
「さて先生……マジレス、二次創作ときて、次は何をやるおつもりで?」 「今日は……花見だ!」 「花見……それはどういう修行で?」 「なに、ほんの息抜きだ。トゥルー長男たるもの、やはり季節ごとの 「先生、ズブロッカはおやつに入りますか?」 「行く気マンマンやないですか!!」 「飲み会の基本は一人一殺!
白鶴を人数分用意したから、 「先生、アルハラはよくないです」 「トゥルー俺は未成年なんですよ!」 「それはそれ、これはこれ!
救急車が来ない程度にしてやるから、 「了解です……」
「展開が早い!」 「は、はひっ……」 「字面じゃ伝わらねぇよ!!」 「ナカジマ、アウト! 隊長、白鶴を!!」 「こんなもんで……」 「多いよ!!」
「私の小さな魔女を見せておくれ……」 「おまわりさーん!!」 「アウトアウト!!」
「SisterPrincess!!」 「お嬢様特急」 「双恋」 「ストパニ」 「ウルトラC!!」 「山田、アウト!!」 「いやいやいやいや、アレも一応読参企画ですから!!」 「ウルトラCって知ってるヤツいるか!?」 「なんのことやら……」 「そんなダセェ名前の企画が超オシャレ雑誌のG'sに載るわけ無いだろ!」 「え? ウルCってあのチンチンついてるアレじゃないんですか?」 「「ハヤト、空気読め!! 二人ともアウト!!」」 「ウィキにも載ってるよ! ウルCなかった事にしてやるなよ!!」 「黙れ! チンコつきの読参企画がG'sにあるわけ無いだろ!!」 「ビンヅメシスターズ持ってるナカジマもアウトだろ!!」 「バカ! あれはタダのそっくりさんなんだよ!!」
「めんどくさいことになってきたな……」 ガン!! 「ヘルメットかぶってるから平気でしたー」 「暴発暴発! お前、指ぶっとんでるぞ!!」 「アーッ!!」 「ごはんつぶとセロテープを用意しろ!!」 「全く、ムチャしおって……これで治療完了だ」 「ハッハッハ! いやー、ロシアンはやるもんじゃないですね」
「カラオケだと!?」 「げぇっ! ブラック!!」 「シャドーフラッシュ!!」 「うぎゃあああああ!! な、何故だノブヒコ……!!」 「マイクを持ってる時のお前はゴキブリ以下だからな……」
「ううっ! なんという歌唱力!! そこの桜がしおれてますよ!!」 「このクワガタ野郎……!」 「剣崎さん! ここでキングフォームはいかんとです! いかんとです!」 「そこの赤いやつ! 俺にマイクをよこせ!!」 「えっ……?」
うぎゃあああああああああ……
「もはや公害ですね……」
「え?」
「奇遇だな、俺も見える」 「まさかさくらが見えるワケ無いじゃないですか!」 「まだモーロクする歳じゃあないと思っていたが……」 「いや……俺のライダー目によれば、これは幻ではない!」 「ということは……さくら、さくらなのか!?」 「違います、わたしは桜の精、さくらんです」 「桜の精……?」 「最前線の皆さんに、お頼みしたい事があって遣わされたのです」 「さくら似の少女の頼みとあらばなんでもござれだ」 「一体何が……?」 「……中の人も二日酔いでロクでもない事考えたもんだな」
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2008/3/31 |
「うおおおお! 頭痛ぇ!!」 「すごく……気持ち悪いです」 「寒いの……もう朝になったのか」 「実は昨晩、俺の夢の中にさくらが出てきたんだよ」 「夢オチかよ!!」 「ばかやろう! G'sが発売されたんだよ!!」
「一体何が起こるんだろうな!」
「G'sマガジンをくれ」 「980円でございます」 「アアーッ! 金がねぇ! 山田、持ってるか?」 「俺も無い! どうしたことだ!?」 「忘れたのか!
花見の時、泥酔して隣の花見客と一緒に 「なんとなく覚えてますね……」 「一世一代の大勝負の時に、親の隊長がアラシ出して僕等の金ごと 「よし、こうなったら『取り寄せバッグ』で中の人の金を使うぞ」
「おおかた、後輩と飲みに行ってカッコつけて全おごりした挙句に 「後輩にカッコつける前にG's代残しておけよ……」 「おい待て、クレジットカードがあるぞ!!」 「ちょっと! 使用期限08年3月までですよ! 今日が最後!!」 「クレジットカード最後日の買い物がG'sかよ!」 「とりあえず、コレでお願いします……」 「お預かりします。暗証番号こちらにお願いします」
「ゴクリ……」 「べびプリ連載を開始するG'sに、敬礼!!」
「♪うんうんそーだそーだ、うんうんそーだそーだ」 「そっちはゆかり王国だろうが!」 「どうします? まだ公式では誕生日の歌くらいしかありませんが」 「日本国国歌でよい」 「そもそも、天皇家の繁栄を願っての君が代。我々のPrincessに 「なるほど……つまり、この日の為に作られた曲であったという 「現在の天皇陛下にはよくやっていただいた。これからは19人の 「まぁ、常識的に考えてぼくら非国民なんですけどね」 「非国民、上等! やってやるぜ!!」
君が代は 千代に 八千代に さざれいしの いわおとなりて こけのむすまで
「はよ読め」 「了解であります!!」
「ナカジマ! ページめくりすぎだろ!! アタマの方だよ!!」 「静かにしてくれ! 手が震えてページがうまくめくれんのだ」 「あわわわわわ、わわわ、わしししししががががが」 「隊長がてんかんの発作を!」 「まだ読んでもいねえよ!!」 「よしきた、コイツが連載ってやtぶわああああ!!」 「びっくりした! みぶなつき先生マジじゃねえか!!」 「何が描いてあるのかよくわからん」 「隊長、めっさ泣いてるやないですか!!」 「バカモン!
わしらがこの日を一体どれだけ待ち望んだか、 「ぼ、僕は目が見えません!!」 「メディコ! メディコ!」 「連載開始の喜びだけでこの恐慌状態!!」 「隊長、ベ創研から連絡が」 「ううっ……と、取り次げ……」
「橘くん……どこに帰るというのだ」 「家だ、リアル家だ!!」 「もはやリアルもトゥルーも無い!
今この連載開始をもって、 「畜生……! 畜生……! …………………嬉しい!!」 「橘くん、わしとて正直この連載開始はおそろしい。これからどんなに 「俺怖いんです。こんなに幸せでいいのかなって。あんまりにも 「男だろう! 女が腐ったような事を言うな……!!」 「ウェーイ! ウェイッウェイッ! ウェーイ!」 「橘さん、剣崎さんが連載開始に耐え切れずに暴走を!!」 「この野郎! 暴走の一番乗りだと!?」 「は……なんですって……?」 「ムツキ!
俺はこの研究所を放棄する!! 今日は祭りだ!!
「し、幸せゲロが出そうだ……」 「連載内容もさることながら、誌上ゲームもハンパ無いですね」 「特製トレカの正解率が10%!
更に、その上の描き下ろし激レア賞品は 「落ち着けよ、当選確率はそこらの懸賞よりいいぜ?」 「マウンテンバイクとかと一緒にするな!
もしも外れたら俺達は 「それに、あてずっぽうの運任せではあまりにも姉妹に対し不謹慎!」 「まさに毎月が一世一代の大勝負……」 「励め! 我々のトゥルー力が神に近付けば近付くほど、正解率は 「マジレスを勧める者として、あてずっぽには負けたくないですね」 「だが正直不安だ……ある程度の所にまで行けば、やはりそこは 「山田よ、お前は一つ大切な事を忘れているぞ」 「……なんですか?」 「19人の姉妹が出来た時点で、貴様の幸運は全て使い果たされた」 「確かにッ……!!」 「つまりは、隊長、もはやどの読者もツキとやらは残っていない、と?」 「どいつもこいつもご破算だ!」 「さて、願いましては!!」 「皆、今までブログだけでも大騒ぎしていたが、これからが本番。 「ずいぶんと長いウォーミングアップでしたよ!」 「BabyPrincess、ただの読参ではありません。我々は今日までに 「されど我ら意気軒昂!! ご命令を、隊長!!」 「充分だ……MWと戦争するには充分だ!」
「隊長……頭に春風が吹いちゃってますねぇ」 「はははっ……まぁハヤト、そりゃあアレだよ。なぁ、山田?」 「ちげえねぇ。まったくもって……ちげえねぇや」 「あっ……そういうことか!」 「その通り!!」
4 月 だ っ て ば ! !
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