2008/2/13 |
「はっぴーらっきーはねむーん☆」
「隊長、今日の朝刊置いときますよ」 「よし、成功だ!!」 「……???」 「ワシのマホウに引き寄せられたな、ハヤトよ」 「なっ……どういうことですか?」 「ワシがおまじないをかければ、隊員とサシで話す事ができるのだ」 「こりゃまた地味な能力ですね……」 「新兵であるお前とは一度じっくり話し合ってみたかった。まぁ、
「ただの偶然だろ。いくらなんでもそんな事があるわけが……」 「まぁ超能力というのも未知の分野だし、無いわけではないとはおm」 「ウッ! 急に腹の調子が……ちょっとトイレ行ってくるわ」 「あ、ああ。何か変なモンでも食ったのか……?」
「よし、成功だ!」 「たたた、隊長!!?」
「ははは、トゥルー家族ならば特殊能力の一つくらいは無ければな!」 「確かに、霙姉の未来視や観月の霊能力、吹雪の天才的頭脳など 「まぁ、霙姉のはなんか無かった事にされそうな気もするけどな……」 「俺達にももしかして何か不思議な力が宿っているかもしれんな」 「俺、うまいサンマの見分け方とかわかるぜ」 「そういう伊藤家的な事じゃなくてだな……」 「僕は敵の1秒先の動作がわかりますよ」 「そうそう、そういうの……って、凄いなおい!!」 「こんな所でオタトークするのが惜しい人材だな……」 「くそー、俺もトゥルー家族として何か一芸を身に付けたい!!」 「そういえばさっき、朝刊と一緒に本部から届け物があったんですよ」 「ほう、届け物とな?」
「おいおい、いまさらこんな昔の武器を、どうしろっていうんだ?」 「ムゥ、この弓矢は!」 「知っているのか雷でn……もとい、ナカジマ!!」
「救必斗乃矢」(きゅうぴっとのや) かつてある街に混沌をもたらした弓矢。この矢に射抜かれた者は 潜在している特殊能力を発現させ、その力によって正義、或いは 悪を為し、人々の暮らしを大混乱させたというものである。 (雷撃書房 「条々の摩訶不思議な探険」 より引用)
「おいおい、これがあれば俺たちもトゥルー家族として立派な 「正に渡りに船。さっそくお前ら二人に能力を授けようぞ」 「「お願いします!」」 「そおーれ、まずはナカジマから!」
「ナ、ナカジマさんッッ!!?」 「ハァハァ……な、なんだこれは……常人ならば8度ほど死ぬ苦痛だ」 「よくぞこらえた! それでこそナカジマ!」 「まぁ死ぬのには慣れてますから(ブログ的な意味で)」 「た、隊長! 自分にはナカジマの3倍お願い申し上げます!!」 「それでこそ山田!!」
「もはや矢は尽きた……山田よ、只今の忍耐、最前線末までの語り草」 「ぐふっ……身に余る光栄……まぁ、忍耐には慣れてますから 「今日の最前線はパロディ満載ですねぇ」 「とりあえずこれで俺たちも何か能力が発現する筈だ」 「ああ、そうだな!」 「おい山田、ヘルメットのうしろに弾丸が張り付いておるぞ」 「え? なんだこれ……取れないぞ?」 「おい、向こうの方から鉄クズやら工具やらが向かってくるぞ!!」
「マグネティズム……!
恐らく、山田さんは磁力を操る能力を 「なんで今マグネティズムって言った?」 「いや、その方がそれっぽいかなと思いまして」 「そんな事より、このままあれがこっちに来たら俺が死ぬ! 「……おまじないだ!」 「お、おまじない……は、はっぴーらっきーはねむーん☆」
「なんという特殊能力……お前はもう、機銃掃射に突撃しても 「凄いですよ山田さん! ……ところで、ナカジマさんは?」 「ああ、さっきからどうも視界がボヤけているんだが、それ以外は 「視力が下がったのか?」 「いや、むしろ……向こうの鳥とかを具体的に見ようとすればそこに 「まるでカメラだな……」 「とりあえず、おまじないをしてみたらどうかな」 「そうですね……はっぴーらっきーはねむーん☆」
「エクスプロージョン……!!
可視圏内のもの全てを 「これはいくらなんでも危険過ぎるだろ!!」 「ちょっとトゥルー家族の域を出てしまった感があるな」 「公野先生じゃなくて、奈須きのこ先生の作品に出るような代物ですよ」 「このままじゃ俺達、別の最前線に徴兵されちまうぜ……」
「リアクションが早い! 今度は一体何の用事だ!?」 「世界は今、突如発生したミュータント達によって未曾有の恐慌に 「せ、世界観が変わっている……」 「「……どうにかなりませんか、隊長」」 「うまいサンマの見分け方とかの方が、まだ可愛げがあって 「冷静に考えてみれば、姉妹の超能力設定だって外巻きロールの 「なんという今更!」 「隊長……機銃掃射の嵐より、夕凪のはーとびーむに撃たれたいです」 「よし、イチかバチかだがやってみよう」
「ああ、ありがとう」 「そういえば届け物も一緒に届いてるんですけど……」 「それじゃあ預かっておこうかな」 「はい、お願いします」
「なに!? 俺なんて織田信長の生まれ変わりだぜ」 「僕は小さい頃、ブラックジャックに憧れて子供ながらに毎日 「今日も平和にやっとるなぁ。うんうん」 「隊長、いやに嬉しそうじゃないですか。何か良い事でも?」 「いや、それが、よくキくおまじないがあってな……かくかくしかじか」 「またまたあ。ホントに隊長は影響されやすいんだから!」 「頭に春風が(以下略)」 (……しかし、何故わしだけ魔法が使えたのだろうな?) 「そういやこの前テレビで見たんだけど、30過ぎて童貞だと 「!!?」 「ああ、俺も見たよそれ。てか、オタク特集みたいなやつだろ? 「40だか50だか超えた辺りで時間旅行できるようになるらしいですね」 「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!?」 「隊長、急に青い顔してどうしたんです?」 「あ、いや、隊長、気にしないで下さいよ……俺たちももうすぐ
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2008/2/27 |
「ひな祭り……また怒涛の新展開の予感ですね」 「バレンタインの次はひな祭りか! 全く、息をつかせぬ展開だぜ……」 「思えば、昨年のクリスマスイブから始まったこの企画、ここまでの 「12月、1月で周囲の関心を惹きつけ、そして2月に一気に大攻勢。 「まぁ霙姉のどら焼き事件やら、氷柱の日記丸投げ事件やらで 「心休まる時なんてありゃしないな」 「いや、むしろイベントごとで盛り上げてくれる姉妹の存在に 「3月3日なんて、もう女きょうだいの居ない家庭ではスルーの対象 「今年はわしらがお内裏さまというわけだな」 「ははは、それじゃあお雛様は一体誰なんでしょうかねえ」
「や、やぁやぁ、山田、そう固くなるなよ。お雛様の座を巡る 「これがホントの内裏戦争か……」 「「笑えない、笑えないですよ隊長」」 「今までのデータによれば、以下のような反応が予想されます」 ・海晴→長女特権 ・春風→王子様v ・真璃→フェルゼンv ・虹子→にじこはおひめさまになるの〜v ・青空→誕生日特権
「ナカジマ、でも春風がヤンデレなんて、読者の暴走だとは思わないか?」 「わからんぞ山田。公野先生の手にかかれば、もはやヤンデレなどという 「氷柱だって春風の危険性には勘付いているんだ!」 「大体の流れでは、多分青空の誕生日特権が一番強いんでしょうが…… 「赤ちゃんが欲しいなんてセリフ、エロゲーだってそうそう聞けねぇよ」 「ああ、まだ連載前だってのに、どうして春風は 「ひずみだらけ! やはりまだトゥルー家族はひずみだらけよ!!」 「というか、ひずみの原因なんてもう一人くらいしか!」 「短期間でよくもそれだけ存在感を練り上げたもんだ……」 「待ってください、しかし、春風が居る事によって他の姉妹にも 「確かに……海晴姉に篭絡されてしまったままでは、他の姉妹が 「ひずみひずみと言いますが、危ないバランスの上でキチンと 「とりあえず、だ。ここはおとなしく待機しようではないか」 「……? 話を広げなくていいんですか?」 「隊長、どうせ内裏戦争って言いたかっただけでしょ」 |
2008/3/13 |
「最近ではべびプリブログの破壊力は最近安定してるし、トゥルー家族も 「べびプリサイトも増えているし、最前線としては万々歳だよ」 「……でも、最近よくない噂が立ってるんですよ」 「悪い噂?」 「『最前線やぶり』というのをご存知ですか?」 「知らんな。道場破りみたいなもんか?」 「そうです。各地の最前線に出没してはトゥルー家族達とトゥルー力を 「なんだよそりゃ! ほっといてくれりゃいいのにさぁ」 「真意はまだわかりませんが、とりあえずうちでも警戒を……」
「なッ!? 誰だアンタ!!」 「アポ無しで最前線に出てくるとは!」 「フンッ! あんなちゃっちい警戒網なんぞ何の役にも立たんわ!」 「あのトラップをくぐってここまで……相当の手練のようですね」 「俺の名前はブラック! 最近では最前線やぶりとか言われてるらしいな」 「お前が最前線やぶりか! 色々と勝手な事をやってくれたようじゃないか」 「トゥルー家族の平穏を乱す悪党! 俺達が食い止めてやるぜ!!」 「なんとでも言うがいい。早速だが、ここで一番トゥルー力の 「隊長が出る幕も無いな。俺がやる!」 「……隊長?」 「死線をかいくぐって来た最前線を甘く見てもらっちゃ困りますよ」 「隊長というのは、そこに転がっているイモのことか?」
「隊長!!…… お、お前がやったのか!?」 「取るに足らない相手だったな。これがお前達の頭領か?」 「よ、よくも隊長を……この野郎!!」 「やめろ山田! 迂闊だぞ!!」 「フンッ!!」 「なっ……!?」 「や、山田さんが……金縛りに!?」 「足がすくんで動かない……クソッ! どういうことだ!!」 「なんという強烈なトゥルー力!
恐らく半径1mにでも入れば、 「オーラだって?」 「そんなものが見えるんですか!?」 「ほう、貴様……真性術式の心得があるようだな」 「真性術式? なんのことだ??」 「面白い、そこのイモと比べればまだ見込みがあるぞ」 「賞賛はありがたいが、俺達の隊長への侮辱は……許さんぞ」 「許さないから何だと言う! お前達は俺に指一本触れられんのだぞ!!」
「なるほど、魔法か!」 「おおっ! 足の束縛が解除されたぞ!!」 「その術式、独学か!
だが、そんな児戯でこのブラックがどうにか 「お前に一発くれてやることくらいなら、できる!」 「今のでお前のトゥルー力が100倍された所で、俺はお前が 「それでも……俺は!!」 「ナ、ナカジマ!!」
「お、お前は……!?」 「ノブヒコ! どうしてここまで!?」 「トゥルー力をだだ漏れにして動いていれば、いずれ俺のような奴が 「邪魔をするなノブヒコ……これは洗礼だ!」 「殺してしまってはイミが無い!
お前のトゥルー力、そこのイモ達には 「ま、またイモって……!」 「こういうのはどうだ?
次にお前が来る時までに、このイモ達に 「ふむ、悪くない。こいつらには真性術式の心得もあるようだし、 「では、一時休戦だな」 「ああ……では、また黒い太陽が輝く時に!」
/// 「さっきは助かった……シン、つまりトゥルー力の事か?」 「それに近い。『シン』とは、トゥルー力を練り上げて実戦レベルに 「教えてくれ月影、仮にもバレンタイン更新を乗り越えた俺達が、 「乗り越えた……だって?」 「そうです、全国のトゥルー兄弟だって死闘をくぐってきているんです」 「あれで『乗り越えた』とは!
お前達は、一匹の犬の庇護の下で 「犬……? 本部長の事か!」 「バレンタインでの戦い、見届けさせて貰ったが、どの戦士達も 「なんだって!?」 「本部の全滅はシナリオ通り。お前達は通過儀礼を死に物狂いで 「馬鹿な……」 「この先、あの更新の何倍も凄い出来事が待ち受けているだろう! 「どういうことですか!?」 「知りたければついてこい。お前達に真のトゥルー家族を教育してやろう」 「また話が大きくなってきやがったぜ……」
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